沖縄相続支援コンサルタント　シンザトサヤ子のサポート日誌 STAFF BLOG

路線価とは、地域の路線に面する宅地の、1m²当たりの評価額のことをいいます。

1月1日には基準が分かるのですが、発表は7月1日。
その路線価が適用されるのは、その年の１月１日から12月31日まで。
その間に相続、遺贈又は贈与により取得した財産に係る相続税及び贈与税の財産を評価する場合に適用します。

例えば、その年の上半期にお亡くなりなった方で不動産を所有している場合は、7月1日の発表まで待たないと財産評価が出来ないのです(;'∀')
相続税の申告は、相続発生してから10ヶ月以内。
1月にお亡くなりになった場合、半分以上の月日が過ぎているので、大急ぎで手続きをしなければいけません。
税理士さんと協力して集められる書類は準備しておくなど、ドタバタにならないように段取りを組むと良いでしょう。

路線価は、昨年の不動産情勢を参考に決定されています。
沖縄県は、昨年も不動産市場のバブルで取引価格も高騰。その影響を受けて、今年も上昇です。

前年変動率の平均値が＋10.5％と6年連続で上昇し、上昇率は3年連続で全国トップとなりました。
モノレール延長や那覇空港第二滑走路の供用開始を控えていたことなど、不動産投資に良い影響を与える要因があったそうです。

ちなみに、沖縄県の最高路線価は那覇市久茂地3丁目の国際通りで1平方メートル当たり145万円。前年変動率は40.8％上昇↑

沖縄観光で国際通り：奇跡の1マイルを歩き切ったことがある人は、通ったことがある、あそこです(笑)

また、当社ある浦添市もモノレール延長などもあり、路線価上昇。
ある物件では68,000円/㎡　⇒⇒　91,000円/㎡と5,000円UPになっていました。

路線価は上がりましたが、今後はコロナウイルス感染症の影響を受けて、沖縄の不動産価格は下落が予想されています。

しかし、私の一個人の肌感覚ですが、そこまで大幅な値下がりはしないのではないかと思っています。
◎理由は3つ
県外からの沖縄の人気が根強い！
⇒自粛解禁後、たくさんの観光客が入ってきており、また、投資家さんや別荘を求める「買い」のお客様や「借りたい」需要があること。
また、働き方が変わり都市部に居なくても仕事が出来る！ことを知った人たちが、沖縄に移住しよう。という選択肢もあるのでは？？

コロナで県民経済に打撃
⇒沖縄県の主軸である観光業に大きな影響があり、県民の生活に直撃。
お給料がもらえない等で、ローン支払いなどが滞る世帯も出てくることも予想され競売物件や売物件が増えてくる可能性も。
また、民泊やホテルの売却も動きもあるので、資金力のある投資家さんが目を光らせているようです。

需要がある
⇒今まで高騰していた沖縄の不動産。コロナ禍で下がる事を予想して、買えなかったファミリー層が動き出す予感。
需要はある。（売り手は高く、買い手は安く、バランスが悩ましいかも・・・）

という事で、大幅な値下がりはしなさそう・・・、勝手な私の肌感覚です(笑)
※商業地と住宅地では開きが出てくると思われます。不動産をお求めになる際は、しっかり調査・納得して購入されて下さいね。

そして国税庁は、10月を目途に路線価を補正する率を定めるなどの検討も進めているそうなので、動向を待ちたいと思います。